NITTO DENKO CORPORATION TOYOHASHI OFFICE
- No: 249
- Title: 日東電工株式会社豊橋事業所の全体模型
- Date: 2021.09.15
- Type: 工場模型
模型製作で使用する両面テープでとーってもお世話になっている日東電工様。いつもありがとうございます。毎日いろんなものにベタベタ貼りまくっております。そんなテープをはじめいろんなものを作っている工場の模型です。
お客様の意向で工場の全体像がお見せできないのが残念ですが、それはそれは広大な敷地に数えきれない程のいくつもの棟が立ち並んでいます。初回のお打ち合わせの時に工場におじゃまして、そのスケール感に圧倒されっぱなしで、これから始まる気の遠くなりそうな作業への不安が頭をよぎりながら、でも全てが完成して全体像を見渡せたら楽しいだろうなーっというワクワク感も入り混じったいい緊張感。
製作の初期はいつも通りデータ入力。毎日毎日データ入力。一つ一つの建物にフォーカスを当て、図面をもとにその建物壁を2次元に展開し窓や目地の線を設定していく。図面がある棟は比較的容易だけど、手ごわいのは図面が無いモノや増改築したのに記録がない建物たち…。現地で撮った写真とにらめっこしながら今日はA棟、明日はB棟とC棟…、アルファベットはとっくに足りなくなって結局100棟近い棟数になったよ。
さあデータの後は部品の切り出しと組み。長い長いデータとの戦いが終わってやっと手元になにかしらの部品が出始め、それを組む楽しさと綿密に設計した建物が現実にカタチになっていくうれしい時期。作業もどんどん加速します。壁を組んだら屋根を乗せ、塗装をしたら最後に窓を保護していた紙を剥がす!建物らしくなってるとニッコリ。
あっそうそう屋根と言えば、今回はいつもの材料のほかにお客様の工場から出た廃材をリサイクルしてできた樹脂を使用しています。「模型のどこかに使用してほしい」というタスクを課せられていて、レーザーでちゃんと切れるのかとか、いつもの接着剤で固まってくれるのかなどいろいろ試作してみて、切削機でならうまく加工でき屋根に使えそうという結果が得られましたので。
いろんな苦労とストーリーが詰まった模型です。
scale:1/700
material:アクリル、ABS